前回に引き続き、投資の話です。今回は税制も少し関係します。
「金利のある世界」になったことで、気になってきたテーマのひとつが、預貯金から生じる利息です。これまでは微々たる利息しかつきませんでしたが、「金利のある世界」になったことで、事情が少し異なってきました。
個人の預貯金から生じる利子所得は、所得税と住民税をあわせて20.315%の税率がかかります。ただし、源泉分離課税のため、他の金融取得との損益通算は認められていません。
この点において、預貯金に似た資産運用で、預金利息よりも有利な方法はあるのかを考えてみたいと思います。
MRF
証券会社の口座でお手軽に運用できるものといえば、MRFです。例えば、楽天証券で用意されている「楽天・マネーファンド(MRF)」の過去の実績は、現時点(9/12)で「利回り0.865%/年」が示されています。
MRFから生じた所得は特定口座に含めることができますので、他に投資の損失がある場合は、損益通算が可能です。
MRFはすぐに引き出しが可能なので、預貯金と似たような感覚で利用できます。MRFは元本割れをする可能性は限りなく低いですが、そのリスクはゼロではないとされています。預貯金との利率の差は、預貯金とは異なるリスクを負う分と考えればいいと思います。
比較対象の預貯金として、例えばあおぞら銀行BANK支店は高い利率を提示することで知られる金融機関ですが、現時点で預金100万円までは年1.00%、100万円超では年0.65%とされています。こうしてみると、MRFもなかなか魅力的に見えます。
1つの日本国債に投資する投資信託
大和アセットマネジメントが提供する「iFreeHOLD 日本国債2年サイクル(偶数年6月)」は、2026年6月2日に設定された、まだ新しい投資信託です。
1つの国債をその国債の満期まで持ち切ることを繰り返す運用なので、短期的には投資時点での利率をおおむね確定できます。9/10時点の利回りは「1.771%」とされています。
債券ではなく投資信託なので、少額からでも気軽に買付・売却できるのも魅力的です。税制面では、特定口座のほか、NISAも使えるのもポイントです。
タイプにあう運用を考えていく
インフレ下の状況では、預貯金のままだと実質的にお金が目減りしてしまう可能性があります。このため、できるだけ有利な運用を心がけたいところです。
当然のことですが、この記事では預貯金での運用を否定しているわけではありません。人それぞれにおかれている状況は異なるわけですから、理想的な運用も異なります。
将来の計画にあわせて、自分にあった資産運用を考える必要があるでしょう。
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