2秒でソフトを起動! 高速ランチャー「nLaunch」のすすめ

スマホアプリ全盛の時代に、あえてWindows向けの名作ソフトを発掘する企画です。2回目は、思い立ったら2秒でアプリケーションを起動できるランチャー「nLaunch」をとりあげます。

説明のポイント

  • 最終更新は2002年という、いにしえの「ランチャー」
  • ALTQ キーによる操作で、2秒でアプリケーションを起動できる
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ランチャーとは?

「ランチャー」とは、登録しておいたショートカットを素早く起動できる、補助用のアプリケーションです。

Windowsでは、デスクトップにおいてあるショートカットや、スタートボタンからアプリケーションを起動している人も多いでしょう。これよりも早くアプリケーションを起動できるのが「ランチャー」というわけです。

ちなみにWindowsやMacOSでは、画面の下のタスクバーにショートカットを登録できます。これもある意味で、ひとつのランチャーといえます。

デスクトップのショートカット

タスクバーへのショートカットの登録も便利ですが、ランチャーであれば、これよりも早くアプリケーションを起動できるのが強みです。

名作ランチャー「nLaunch」の紹介

nLunch01

「nLaunch」は、最終更新が2002年で止まっているという、ビンデージもののアプリケーションです。お酒の世界でいえば、もはや高級酒です。

最終更新は2002年ですが、Windows10の現在でも、問題なく動作します。

作者の Ohno Tomoaki氏は、「WWWC」というホームページの更新チェック用フリーソフトを開発した方です。Windows95や98を使用されていた方は、ご記憶の方もいらっしゃると思います。

なにがすごいのか?

このアプリケーションのすごさは、ALTQキーでランチャーが即座に起動できることです。

キーボード操作に慣れた人は、アプリケーションの切り替えのために、ショートカットキーとしてALTTABキーを活用している人も多いでしょう。

これに似た役割として、ランチャーの起動をALTQキーでできるのが、nLaunchの強みです。

筆者は、このアプリケーションを10数年以上使っています。

nLaunchのインストール

まず、作者のホームページから、nLaunchをダウンロードします。

サイトnLaunch(nakka.com)

nLunchのダウンロード

ZIPファイルを解凍し、nLaunch.exeを起動します。

nLunchの起動

初回起動では、設定画面が表示されます。ここでは、ランチャーが表示するショートカットを置いておくフォルダを設定します。

nLunchの初期フォルダ設定

最初はお試しによる起動であるため、nLaunchをインストールしたフォルダを指定すればよいでしょう。

nLunchの初期フォルダ設定

設定が終わると、画面右下のタスクバーの常駐部分にnLaunchが表示され、nLaunchが起動済みであることがわかります。

nLunchのタスクバー常駐

次に、nLaunchの内部で表示するショートカットを準備します。ショートカットの作り方ですが、簡単なのはスタートボタンから持ってくることです。

スタートボタン(Windows10ではWindowマーク)を押して、自分の好きなソフトをつかみ、デスクトップに移動すると、ショートカットがそのままコピーできます。

ショートカットの作り方1

これ以外のショートカットの作り方として、対象となるフォルダやアプリケーションを右クリックして、「送る(N)>デスクトップ(ショートカットを作成)」を選んでもショートカットを作成できます。

コピーしたショートカットを、nLaunchのショートカット参照先に設定したフォルダに移動しました。

nLunchにショートカットを設定

ショートカットを設定したら、画面右下のタスクバーに表示されている「nLaunch」のアイコンを右クリックし、「最新の状態に更新」を選択します。これで、ランチャーが参照するショートカットの情報が更新されます。

nLaunchを最新の状態に更新

ALTQ キーを押すと、ランチャーが起動します。

nLunchの動作画面1

ALTをそのまま押しながら、Qを押すと、ランチャーの表示が移動します。自分が使いたいアプリケーションの表示が真ん中にきたところで、ALTから手を離すと起動します。

nLunchの動作画面2

使い方の説明は以上です。

補足として

1.フォルダを表示することもできる

上記の説明では、アプリケーションのショートカットを例に説明しましたが、フォルダへのショートカットを設定することもできます。

ALTQのキー操作で、自分のよく使うフォルダを、すばやく表示することができます。

2.nLaunchのフォルダの置き場所

ZIPファイル解凍後のフォルダは、自分のすきな場所に移動しましょう。(デスクトップには置いておかない)

フォルダを移動した後は、nLaunchを再設定して、ショートカットの参照先を変更しましょう。

3.nLaunchのショートカットの参照先

上記の説明ではわかりやすいように、ショートカットの参照先を、nLaunchのフォルダを指定しました。しかし、これだとnLaunch.exeも一緒に表示されてしまいます。

実際には、ショートカット専用のフォルダを作ったほうがよいでしょう。

nLunchにショートカットを設定2

4.Windows起動時にnLaunchも同時に起動させたい

nLaunchが気に入ったのであれば、Windowsが起動したときに、nLaunchも自動的に起動してほしいと思うはずです。

この場合、「スタートアップ」のフォルダに、nLaunchのショートカットを置いておきましょう。

なお、Windows10では「スタートアップ」のフォルダが、標準では非表示になっており、設定が難しくなっています。自分でスタートアップを追加する方法として、下記のリンクが参考になります。

参考:『Windows10』のスタートアップフォルダの場所とアプリの設定方法(Windows10の取扱説明書)

まとめ

Windowsのアプリケーションを素早く起動できる、ランチャーを紹介しました。

ひとくちにランチャーといっても、実はいろいろな種類がありますので、自分の好みを探してみるのもよいでしょう。

参考アプリ起動ランチャー(窓の杜)

最近は、Windowsのすぐれたアプリケーション(フリーソフト・シェアウェア)を紹介する記事は、見る機会が少なくなりました。

しかし、スマホ全盛の時代でも、やはりパソコンにおけるメインのOSはWindowsです。Windowsの操作を効率化すれば、パソコンもさらに快適になります。

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