国税のダイレクト納付の届出について気づいた点を書いておきます。
2026年9月のKSK2稼働にともない、各種の書類の様式も変更になりましたが、ダイレクト納付の利用開始の届出についても変更されています。この点において、以前とは少し異なる点があることに気づきました。
異なっているのは法人代表者の名義を記入する部分で、この欄における手書きが必須とされなくなっている(ように見える)点です。
また、「入力用」の様式も、現時点の国税庁ホームページでは提供されていないようです。
現在の様式
まず、2026年9月からの新様式(法人向け)のうち、法人代表者の記載欄を引用します。これをみると、記載欄は空欄です。
過去の様式
これとは別に、過去の様式を比較してみます(引用:WARP、2026年8月1日時点)。まず、入力用の場合です。
次に、「手書用」の場合です。
これらを見ると、入力用も手書き用も、PDFの時点では直接文字を記入できないようになっており、印刷後に手書きで法人名と代表者氏名の記載が必要でした。
過去の経緯では、手書き用ではこのようなPDF上の文字を記入させない表示は、当初はなかったように記憶していますが、調べてみると2024年4月頃に追加されていたようです。
こういう表示があっても、当初のPDFを、いったんPDFで印刷出力すれば表示は消えるわけですが、やはり気が引ける行為のように思えます。
比較してみると?
もう一度、新様式を見てみます。
これを見ると、旧様式でPDF上の記入をさせないようにしていた部分は消えていますので、名義をPDF上から記載できます。記載要領を読んでも、自筆による手書きの記載を必要としている案内はとくに見当たりません。
PDFの印刷後にすべてを手書きするか、あらかじめPDF上で記載したうえで、印刷することも可能になっています。
口座名義の欄に説明が増えていますので、これでカバーすることにした…… ということでしょうか。
入力用が見当たらない?
不便に感じるのはフォーム形式のPDF(入力用)が提供されなくなったことです。
ブログ筆者の場合は、入力用をほとんど使っていましたので、この形式が提供されなくなったのは残念です。
実務としては?
ダイレクト納付を新しく利用するときの届出書は、税理士側で用意する機会もあるわけですが、この場合でも手書きが必要な部分と、銀行の届出印の押印は会社側でお願いしていました。
地方税のダイレクト納付との比較でいうと、PCdeskで作成した地方税の口座振替依頼書では、最初から法人の代表者名が記載されており、あとは銀行の届出印を押せば金融機関に送れる状態になっています。
このため、国税のダイレクト納付の届出で自筆の手書きが必要とされていたのは、地味に不便を感じていました。この説明は微妙に手間になっていたので、最初からPDFに記載できるほうが助かります。
ただし、過去の経緯を見ると、自筆の手書きを求めていたことにもそれなりに理由がありそうです。もし記載不備の届出が多発すれば、再び自筆の手書きを求めるように変更されるかもしれません。
個人的な意見ですが、個人の場合はダイレクト納付をe-Taxソフト(WEB版)でオンライン届出できるわけです。eLTAXと同じように、法人でも届出をe-Tax経由でできるようにして、口座振替依頼書を印刷する方法に切り替えてもいいように思います。
実際のところ、ブログ筆者は新様式になって以後、ダイレクト納付の新規の届出をお手伝いした経験はまだありません。もし記事の内容に誤りがあった場合は、訂正記事を書くことにします。
お詫び:記事の初出時、入力用を「Excel形式」と書いておりましたが訂正しました。
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