30万部のベストセラー『東京五つ星の手みやげ』は一読すべきバイブル

「おいしゅうございます」というコメントで有名な料理記者、岸朝子さんが選定した手みやげガイドブック『東京五つ星の手みやげ』を紹介します。

説明のポイント

  • 料理記者・岸朝子さんが選定した、東京の手みやげガイドブックの決定版
  • 東京の老舗の和菓子・洋菓子を基礎知識として把握できる
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『東京五つ星の手みやげ』とは?

東京五つ星の手みやげ

手みやげガイドブック『東京五つ星の手みやげ』は、2004年に出版された書籍です。

東京の老舗を中心に、洋菓子・和菓子など、手みやげとして喜ばれる名品を網羅しています。

このガイドブックの編者である岸朝子さんは、テレビなどでおなじみの有名人です。念のためプロフィールをご紹介します。

岸朝子(きし あさこ)

1923年東京生まれ。 女子栄養学園(現女子栄養大学)卒業。55年に主婦の友社に入社。その後、女子栄養大学出版部に移り、『栄養と料理』編集長を務める。79年、株式会社エディターズを設立。料理、栄養など食に関する書籍や雑誌を多数編集する。 93年より、フジテレビ系『料理の鉄人』に審査委員として出演。食後のひと言“おいしゅうございます”が話題となる。

東京書籍HPより

『東京五つ星の手みやげ』を読んで感じること

筆者がこの『東京五つ星の手みやげ』をおすすめするのは、一読すれば新しい知識の世界が広がるからです。この本を読んで、手みやげへの関心が高まることは確実です。

例えば、和菓子の元祖は「中国から渡来した僧侶が始めた、肉を詰めないおまんじゅう」であるそうです。和菓子であっても、その文化の由来は中国が源流であることがわかります。

参考塩瀬饅頭の由来(塩瀬総本家)

本をめくっていくと、都内に多数ある老舗が作っている和菓子や洋菓子の多彩さに感銘を受けること確実でしょう。

東京の和菓子とはいっても、もともとは上方(近畿地方)からやってきたものであることがうかがえます。

また、有名な店がのれん分けをしていて、似ている名前の店がいくつか見られる(例:豆大福の「岡埜栄泉」)のも興味深いです。

名店の手みやげとは知らずに食べていたものがあったことにも気づきました(半蔵門近くの「一元屋」のきんつばなど)。

この書籍には「会社に、自宅に、必備の一冊」という宣伝文句がついています。もしあなたが堅めのビジネスに関わっていたり、地方出身で東京の食べ物に馴染みがない場合は、東京のビジネスの基礎知識として読んだ方がいい一冊かもしれません。

本を買うにあたって

『東京五つ星の手みやげ』は、書籍としてだけでなく、現在では電子書籍も販売されているようです。本は分厚いため、電子書籍の方が持ち運びに便利でしょう。

注意点ですが、この書籍は2004年出版のため、すでに閉店や移転している店舗もあります。(ホテル西洋銀座、万惣、ルコント、デメル原宿本店など)

 

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また、この書籍の兄弟版として、『全国五つ星の手みやげ』という、全国の手みやげを網羅したという恐ろしい発想の書籍も存在します。

旧版のページ数は814ページという大著です(※最近、新訂版が出版されています)。

「全国版」は、国内旅行好きの人に必携でしょう。このガイドブックをもとに、日本各地の名店の味を訪ねるというのも楽しいですね。

私のおすすめから2品

せっかくですので、このブログ筆者の私がおすすめする手みやげも紹介しておきます。

「定番ですね」といわれそうですが、やはりこの2品を挙げます。もし明日死ぬことがわかっているなら、今日すぐに食べたい和菓子です(大げさ?)。

ただし、どちらも日持ちがしないのが弱点です。選択としては、親しい人に持って行く感じでしょう。

「うさぎや」(上野)のどらやき

まあやっぱり、どらやきでしょう。これは基本(?)です。どらやきといえば「うさぎや」。買ったらすぐに、まだ温かいうちに店の外で食べるのがおすすめです。日持ちがする最中(もなか)もいいですよ。

サイトうさぎや

うさぎやのどらやき

あとは、気軽に食べられる東十条の草月の「黒松」を推す声も、私の中で最近高まりつつあります。(私の事務所が近い北区赤羽ということもあります)

「長命寺桜もち」(向島)の桜もち

次に押したいのが長命寺の「桜もち」。

たまに都内の有名百貨店でも入手できますが、時間が経つと固くなるのが残念です。やはり向島の店舗で、すぐに食べたいところでしょう。

塩漬けされた桜の葉っぱの味わいは、何ともいえない風味を誇ります。甘い和菓子に塩味を添える。これぞ和菓子の魅力!日本人の感性!と声を大にして叫びたいです。

まあ、外国人に日本を代表する和菓子をすすめるなら、やはりこれじゃないですかね?

サイト長命寺桜もち

長命寺の桜もち

追悼の意

書籍『東京五つ星の手みやげ』で選者を務められた岸朝子さんは、2015年9月22日に91歳で亡くなられました。

こうしたガイドブックを編著された方が世を去られることは、座標軸を失うような喪失感を覚えます。

追悼の意として、岸さんの著書『このまま100歳までおいしゅうございます』より、健康人生の十カ条を引用します。

これは、岸さんが「食と仕事」に言及された十カ条です。日本の食文化に大きく貢献された方からの「金言」として、大変興味深いものがあります。

1.食を命と思うべし
2.食を愉しむべし
3.栄養のバランスと適量を知るべし
4.よい伝統は重んじるべし
5.酒を愉しむべし
6.働けるまで働くべし
7.好奇心を持ち続けるべし
8.家族を大事にすべし
9.人との縁を大事にすべし
10.嫌なことは夜考えず、太陽の下で考えるべし