食事中にスマホは触らない、というスタイル

ピザ

食事中にスマートフォンを見ながら食べることについて、「マナー違反」が議論になっているようです。

その善し悪しは別として、スマートフォンを食事中に見ることは、「あまり得じゃないのでは?」と思える理由を挙げてみます。

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1.リフレッシュできない?

平日のランチタイムは、勤労や勉強のあいだの貴重な休憩時間です。休憩時間に脳をリフレッシュして、次の勤労、勉強に臨むための準備期間ともいえます。

せっかくの休憩時間にスマートフォンの画面を見ると、目や脳の疲れでリフレッシュできない恐れもあります。

また、よいアイデアは、トイレに行くなど、あまり関係のないことをしている時に生まれるという指摘もあります。(外山滋比古『思考の整理学』)

2.衛生面から見た問題

スマートフォンの画面は「便器より汚い」という調査結果があるようです。

参考タッチスクリーンは細菌の楽園で不潔?感染予防策を忘れずに(Lifehacker、2010年10月)

この調査結果には異論もあるようですが、あちこち触った手でスマートフォンを操作したのですから、「衛生的に問題ない」とまではいえないでしょう。

食事中のスマホは、雑菌が口の中に入る可能性も高まりそうです。また、男性では、トイレで手を洗わない人がまれにいますが、その人がスマートフォンを見ながら食事をするのは……(怖)

3.スマホと「自由」の関係

ドラマ化もされた名作漫画『孤独のグルメ』(久住昌之原作、谷口ジロー作画)において、主人公はこう語っています。

 

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モノを食べるときはね
誰にも邪魔されず
自由で なんというか
救われてなきゃあダメなんだ

食事とは、独立したひとつの行為であり、他の誰からも侵すことのできない神聖な時間です。そこにスマートフォンが入り込むのは、せっかくの「自由」を放棄しているとも考えられるでしょう。

スマートフォンが発する「束縛、欲望、悩み」などの情報を、わざわざ食事中に持ち込むことは、食事における自由の放棄といえるからです。

4.マナー違反なのか?

「食事中のスマホはマナー違反」という議論が、ネット上でも見られます。

その議論を見ると、擁護派は「もう日常に溶け込んだ当たり前の行為」と主張し、批判派は「食事中に何かをしながら食べるのはマナー違反」と主張しています。

マナー違反に関連する話ですが、「人や食べ物に向き合う姿勢としてどうか?」という考え方もあります。

例えば、「恋人が自分のために心を込めて作ってくれた食事を、スマホを見ながら食べるか?」という仮定ではどうでしょうか。

一方、これが「恋人」じゃなくて、外食のアルバイトならどうでしょうか。他人が作ったご飯は適当に扱っていいのか、という問題もあるでしょう。

また、食べ物とは、他の生き物や植物の生命を奪ったものです。他の生命を摂取するときの姿勢として、スマホを操作しながらでいいのか、という倫理的な面もあるでしょう。

5.食べるときの姿勢はどうか?

ラーメン屋で、漫画雑誌を読みながらラーメンをすする男性をどう思いますか?

これは単に、スマホを漫画雑誌に置き換えただけですが、不思議と印象が悪くなるのに驚きます。

つまり、目を引くような美人が、サンドイッチを食べながらスマホを触ってモグモグするなら、それはラーメン屋で漫画雑誌を読みながらラーメンをすする男性と同じ雰囲気を持つ、といえます。

こうしてみると、現代日本ではその行為が公認されているとは言いがたく、あまり得する行為とはいえないでしょう。

まとめ

ランチタイムにスマホを触ることは、あまり得じゃないのでは? という理由を考えてみました。これらの損失を上回る動機があれば、スマホを触るのも本人の「権利主張」と思いますが、どうでしょうか。

もちろん、マナーの問題を損得で検討することには批判もありそうです。

時代や文化によって、その風習は異なります。古代ローマでは寝そべりながら食事をしていますし、現代においても、手で物を食べる文化圏もあるわけです。

ちょっと話題になっている食事中のスマホについて、現実的な側面から考えてみました。