台北に行かれて台湾の雰囲気を気に入った方は、ぜひ、第2の都市・高雄も訪れることをお勧めします。
説明のポイント
- 台湾第2の都市・高雄をオススメしている
- 台北と比較して、のんびりした雰囲気が魅力
- シーフードが美味しい、ホテルもリーズナブル価格
高雄とは?
高雄は、台湾南部に位置する、台湾第2の都市です。
▲画像はwikimediaより引用
高雄は、世界的にも重要な港湾都市です。貨物関係の世界ランキングでは常連で、重要な港であることがわかります。
参考:コンテナ貨物量上位100港の一覧表(日本港湾協会)2014年で14位。東京は29位。
日本から高雄への飛行機は、直行便で行けます。成田、関空のほか、新千歳、福岡、熊本、沖縄からも直行便が出ています。
参考:カオション(高雄)空港 路線の国際線時刻表(ハイパー時刻表&ホテル情報)
このほか、台北から台湾新幹線で行くこともできます。台北からは2時間30分程度かかります。
台湾新幹線の場合、高雄駅は南側の終点ではありません。「左営」という、中心部から少し外れた場所に新幹線の駅があります。関東でいえば「新横浜」みたいなところです。
オススメする10の理由
私が高雄をオススメする理由を挙げていきます。
物事を理解しやすくするため、台北との比較が多いですが、台北を悪くいうつもりはありません。台北好きの人はごめんなさい。
1.道が広くて歩きやすい
高雄市の中心部は大通りが多く、道幅も広いので歩きやすいです。
台湾の歩行路は、オートバイがやたら駐車されていて歩きづらいのですが、高雄は比較的歩きやすい印象があります。
2.人混みが少ない
台湾で驚くのは、オートバイの多さ。高雄もたくさんのオートバイが走っていますが、台北よりも少ないです。
また、高雄の地下鉄(MRT)も、混雑が少ないです。台北では、ラッシュアワーの混雑には東京同様にうんざりしますが、高雄の地下鉄は比較的快適です。
ちなみに高雄の地下鉄は、アニメ感あふれる美少女キャラクター(高捷少女)を猛プッシュしていて、アニメ好きの方にも楽しめます。
▲高雄MRTの看板。高捷少女がお出迎え。
3.程よい地元感で、観光客扱いされない
もともと、観光客が少ないことがあるのでしょう。
最初から「日本人観光客」を前提とした対応は、ほとんど期待できません。大都市に居ながらにして、地元感を味わえるのがいい感じです。
とはいえ、中国語(普通話、いわゆる北京語)ではなく、ローカルな台湾語で話しかけられても、理解はできませんが……。
4.南国気質で時間もゆっくり
ことばで言い表すのが難しいのですが、台北よりも雰囲気がのんびりしています。南国特有のおおらかさを感じることも度々あります。
ちなみに、現在の台湾与党である民主進歩党(民進党)も、ここ高雄が発祥の地とのことです。人々の気質も、北部(台北)とは異なったところがあるかもしれません。
▲高雄市内の市街地。
5.市内が空港から近い!
高雄の国際空港から市内中心部までは、タクシーで20~30分なので、アクセスが抜群です。
タクシー代にすると、300元(=1,050円。1台湾元=3.5円で計算)程度なので、空港とホテルをタクシーで楽々往復できます。空港には、地下鉄(MRT)も乗り入れしています。
▲高雄捷運のホームページより引用し、解説を追加
6.物価が安い、ホテルも安い
台北は、とにかくホテル代が高いです。
日本人には安心な、ある日系ビジネスホテルのシングルルームは、素泊まり16.5㎡の部屋で、1泊2,600元(=9,100円。1台湾元=3.5円で計算)しています。日本よりも高いかも?
これが高雄なら、「日本語スタッフあり・30㎡の部屋・ウエルカムフルーツが置いてある・室内プールの設備あり」という四つ星ホテルが1泊1室7,000~8,000円台で泊まれます。
話によると、この価格差はホテルだけでなく、物価も結構差があるようです。
7.夜市もほどよい人混み
毎日がお祭りのような台湾名物「夜市」。台北なら「士林夜市」、高雄なら「六合夜市」が有名です。
台北の夜市では、どこもスゴい人混みです。人気の胡椒餅1つ買うため、行列に並ぶこともしばしば。
これに比べ、高雄の夜市は人混みも少ないです。有名な「六合夜市」でも、歩きづらいというほど混雑していません。ゴミ箱があちこちにあり、清潔感もあって、誰でも座れるテーブルも多いです。
▲六合夜市はアクセスもよく、清潔感もある観光客向けの夜市。
8.シーフードが美味しい
高雄は港町。海産物をその場で調理してくれる海鮮レストランが数多くあります。
台湾料理のシーフードもなかなか美味しいです。個人的には、魚の蒸し料理がオススメです。
▲愛河近くの「七美望安」という海鮮レストランにて。台湾ビールとよく合います。
9.日本人観光客向けのお茶屋さんはないけど、慌ただしさもない
台北では、ほとんど日本人向けに営業している有名な台湾茶のお店も多くあります。
高雄では、観光客向けのお茶屋さんは少ないようです。しかし、雰囲気のよいお茶屋さんは、あります。
台北のような慌ただしい雰囲気もなく、香りのよい台湾茶を試飲しながら、店員さんと楽しく会話できます。
▲左営駅近くの「艸田茶舗」。日本語を話せる店員さんがいます。ドリンクスタンド併設で、台湾茶のカフェも楽しめます。参考:お茶好き必見!台湾・高雄で味わう本格台湾茶「艸田茶舖」(Travel.jp)
▲高雄師範大学の近くにある「李家茶店」。店主の娘さんが英語で対応可能です。参考:高雄の老舗で至福の一時を!台湾茶の名店「李家茶店」(Travel.jp)
10.コレ!という観光地は少ないが、周辺には見所も多い
高雄にも「蓮池潭」などの有名な観光地はありますが、台北に比べると迫力負けします。
個人的には、あちこち歩き回る「スタンプラリー」的な観光よりも、南国台湾をのんびり楽しむというところに主眼を置きたいです。
例えば、ビーチサイドの「旗津」で、台湾海峡に沈む夕日を観賞したのち、海鮮料理を堪能してはいかがでしょうか。
▲旗津の海水浴場で台湾海峡の夕焼けを一枚。沿岸に浮かぶタンカーが港湾都市らしさを感じます。
また、高雄周辺に足を伸ばすと、いろいろと見所もあります。
- 左営駅から、台湾新幹線で「嘉義駅」へ …… 故宮南院(故宮博物院の別館。要事前予約)
- 高雄駅から、特急で「嘉義駅」へ ……台湾大ヒット映画「KANO」の舞台
- 左営駅から、台湾新幹線で「台南駅」へ …… 奇美博物館(大企業オーナーが作った美術館。要事前予約)
- 高雄駅から、特急で「台南駅」へ ……古都台南の風情ある街並み
- 離島「小琉球」へ ……港から20分くらいで着く離島(要パスポート。IDチェックあり)
- 高速バスで「恒春」や「墾丁」へ ……台湾大ヒット映画「海角七号」の舞台。南部のリゾート地
筆者が未訪問の場所も含まれています。
なお、高雄市の温泉はかなり山奥にあるようですが、日帰りも可能なようです。以下の記事が参考になります。
- 高雄から日帰りで行ける(台湾温泉ガイド)
- 高雄温泉研究(タイワンたかお)
まとめ
新春企画として、台湾好きの食レポ税理士が、台湾第2の都市「高雄」をオススメしてみました。
書籍としては高雄を専門に扱ったガイド本は少ないですが、るるぶから「台南・高雄」にスポットを当てた書籍が出ています。
あとは、ネットの記事で情報を収集するのがオススメです。
これらの記事を中心に、他に高雄に行かれた方のレポートなども検索すれば、充分に満足する旅になるでしょう。
あなたの知っている高雄のたのしい情報がありましたら、ツイッターで教えてくださいね。