感想の記事です。お知らせで投稿しましたが、増刊号の冊子を1冊、経理向け専門誌の巻頭特集を1件執筆しました。どちらも電子納税に関する内容です。
「企業実務」増刊号で執筆した冊子は、98ページの分量です。
市販されている書籍で、電子納税を中心に扱ったものは、筆者が探したところ見当たらなかったので、1冊の冊子としてまとまっているものとしては、珍しいかと思います。
電子納税に関して注目が集まっているが……
国税庁が「キャッシュレス納税」を掲げて電子納税を推進しているほか、実務的にも紙の納付書を減らしていく動きが強まっています。
国税庁や地方税共同機構のホームページを見ても、マニュアルは用意されていますが、実際にどうやったら対応できるのかについて、わかりやすい資料は少ないです。
会社の経理担当に照準をあわせて、「実務としてどう取り入れていくか?」という視点から、電子納税の解説を書きました。
「e-Taxホームページからのコピペだろ?」 ←違います……
悪意のある方からは「電子納税といっても、どうせ国税庁ホームページからのコピペでしょ?」などと、意地の悪い見方をされてしまうかもしれません。
実際に書いた立場でいうと、コピペではなく、国税庁ホームページに用意されている情報を、経理が担当する手順ごとに体系的に整理して、その情報を理解しやすいように解説した、という感じが近いです。
また、実際に利用する場合に注意すべき点は、使った経験のある人でないとわからないこともあります。筆者なりの独自の解説も追加しています。
初心者の経理担当でも理解できるように、なるべくわかりやすく記事を書くことを心がけました。
電子納税に関する情報は少ない
電子納税について税理士側から発信された情報は、インターネットや書籍などを含めて探しても少ないです。税務の花形は「課税」に関する情報で、電子納税のような裏方の情報は人気がないようです。
筆者も、多くの文章量をもって電子納税を説明したのは、今回執筆した冊子が初めてです。読者さんが少しでも電子納税に取り組んでくれればいいな、という気持ちで書きました。
うっすらとした希望ですが、税務署の管理運営部門や、地方団体の税務担当の方にもぜひ読んでいただきたいです。本冊子は、株式会社エヌ・ジェイ・ハイ・テックの販売サイトにて、購入可能です。(投稿日時点ではまだ販売されていません)
「この記述は、ちょっと違うな」とか、「この情報があったら、もっとよかった」と思うことがありましたら、フォームから匿名で大丈夫ですので、メッセージをお寄せいただけるとうれしいです。

電子申告や電子納税など、他の税理士さんがあまり採り上げそうにない、税務の話題をブログに書いています。オンライン対応に特化した税理士です。→事務所HP