いつも情報提供のブログ記事を書いていますが、今回は筆者の雑感コラムです。実務情報だけ興味のあるかたは、読み飛ばしてください。
突如訪れた景気悪化
いうまでもないことですが、今回の新型コロナウイルスのショックにより、恐らく「不況」入りすることは避けられないでしょう。
とはいえ、2019年頃から米中貿易摩擦、消費増税で「不況」の足音は聞こえていたわけです。
今回の新型コロナウイルスの影響は、これに予想もしない勢いで、景気悪化に拍車をかけたものといえます。
引用:第158回中小企業景況調査(2019年10-12月期)(中小企業庁)
「長く続きすぎた好況」で、不況は警戒されていた
当ブログでも、これまでに不況入りを警戒する記事を書いていました。下の記事は、2018年7月のものです。
景気循環でいつかは不況になるわけですから、このような記事を書いても、別に「当たった」わけではありません。毎年、不況になると脅しの記事を書けば、いつかは当たります。
とはいえ、本来貸せない人にまで融資をしている実態や、金あまりともいえる仮想通貨バブルなど、異常ともいえる状況の続出には、先行きに警戒を感じないほうが無理でしょう。
筆者は過去のパターンと同様に、いずれは金融危機がやってくるのかと身構えていました。
それに比べて感染症については、「新型インフルエンザ」の流行が以前から警告されていたにせよ、予想もしないかたちだったことは否めません。(感染症の消費不況が金融危機を引き起こさないことを祈るばかりです)
雨風をしのぎ、次の晴天を待とう
東京都中小企業の景況から、20年間(1998~2018)のDIを貼っておきます。
この20年間を見ても、アジア通貨危機、ITバブル崩壊、サブプライム危機の3回で大不況となっています。
不況と好況は繰り返します。
突然訪れた苦境により、売上が激減したり、新規投資を諦める事態も生じているかもしれません。
ビジネスは「実力と運とタイミング」であることを考えれば、いまは手許の資金を厚くして耐え抜き、次のターンに攻勢に出るのを待つしかないでしょう。
過去を振り返るに、サブプライム危機後の不況で欠損金を発生させても、その後の好況で黒字と相殺できた会社も多いはずです。
まずは、いっしょに苦境を耐えましょう。筆者は経済アナリストではないので、景気の先行きを示すことはできませんが、雨風をしのげば、いずれは晴天がやってくることだけは、過去の経験則から間違いないといえます。