海外のクラウド会計ってどうなっているのか、という興味本位のレポートです。今回は「FreshBooks」を使ってみます。
FreshBooksとは
FreshBooksは、よく知られているクラウドサービスです。
Wikipediaによれば、2003年にMike McDerment氏とJoe Sawada氏によって開始されたクラウドサービスで、120カ国以上にサービスを提供しています。会社の拠点はカナダのトロントとのこと。
使用感
使ってみるとわかりますが、会計ソフトというよりは、請求書管理ソフトの色合いが強いです。
下の画像は、メニュー画面の一覧です。
- 請求
- 見積もり
- 顧客管理
- 費用(レシートの入力)
- プロジェクト管理
- 作業時間
の入力ができます。
日本のクラウド請求書ソフトにはあまり見られない機能が、「Time Tracking」の機能。記録した作業時間から、作業時間あたりの請求書を作成できます。
請求書の通貨は、日本円にも対応しています。利用を開始した時から日本円になっていました。設定の変更は必要ありません。
レポートの表示では、「損益計算書」「売上税の概要」などを見ることができます。
FreshBooksは、「Small Business Accounting Software」であるということですが、本格的に会計ソフトとして活用できるかというと、ちょっと微妙です。
レポートを見ると、請求と費用から集計した「損益計算書」の機能があります。しかし、複式簿記としての入力機能は持っていないので、できることは収支管理(単式簿記)のレベルにとどまります。
「面倒なので複式簿記はいらない」という人には、バランスの取れたサービスといえるでしょう。日本ならば、青色申告(10万円控除)や白色申告の個人事業主に向けたサービスになっています。
事業を始めた方向けに、シンプルかつ必要な機能がそろっており、使いやすいという印象を持ちました。
お試しは30日間まで無料です。有料プランの違いは、登録できるクライアント数の上限です。標準的なプラン(登録上限が50件)で、月額25ドルとのこと。
参考記事
- フリーランスでも法人でも便利な海外のクラウド会計サービス事例(MFクラウド公式ブログ、2014年)
- 日本上陸が待ち遠しい!チェックしておきたい海外のクラウド会計を5つ紹介!(ボクシルマガジン、2016年)