入力代行機能を持つクラウド経費精算のSTREAMEDに、新機能が搭載されました。この機能を使えば、1枚の用紙に貼り付けられた複数の領収書を、スキャン後に切り分け編集することができます。
説明のポイント
- STREAMEDのアップローダーソフトに、画像切り離し機能が実装された(要スキャナー、Windowsのみ対応)
A4用紙に複数貼り付けられた領収書の処理
A4用紙に貼り付けられた複数の領収書。領収書をきちんと整理をしているのはいいのですが、最近利用されているクラウド会計などの「領収書読み取り機能」とは、あまり相性のよくないものでした。
▲A4用紙に複数貼ってある領収書のイメージ
なぜなら、クラウド会計などの領収書読み取り機能は、スキャナーに領収書を1枚ずつ読み取らせて、画像をアップロードすることを想定しているためです。
1枚の領収書を1枚の画像として処理するため、もし複数の領収書が含まれた画像をアップしても、画像を受け取ったクラウド会計などの側では処理できません。
このため、複数の領収書が貼ってあるA4用紙を会計ソフトに登録するためには、どの事業者・会計事務所も、
- 領収書をすべて用紙からはがす
- スキャン後の画像を加工して、領収書の画像を1枚ごとに切り分ける
- スマートフォンの撮影機能を使って、1枚ずつ撮影する
- 根性で手入力
という対応をとっていたものと考えます。
STREAMEDに新機能実装!
株式会社クラビスが提供する「STREAMED」というクラウド経費精算サービスがあります。このクラウドサービスは、入力代行サービスの機能をもっています。
STREAMEDは、スキャナーからの読み取り手段が豊富で、その機能が他社よりも一歩先に進んでいることを、これまでも紹介してきました。
参考:領収書の入力はお任せできる。入力代行サービスの比較一覧(2016年3月版) (当サイト、2016年3月18日)
参考:帳簿入力の救世主か?仕訳代行サービス「STREAMED」を試す (当サイト、2016年2月15日)
そのSTREAMEDが先日、新機能を実装しました。その新機能とは、用紙に貼り付けられた複数の領収書を、スキャン後に加工して領収書ごとに切り離すことができる、というものです。
この機能を使えば、これまで別の画像加工ソフトを使って、画像を切り離していた作業は不要になります。
参考:【STREAMED】アップデートのお知らせ(2016年8月)(クラビス)
実際に機能を試してみる
この説明は、STREAMEDの利用登録がすでに終わっている時点から始めます。登録をしていない場合は、まず利用登録を行ってください。お試し用に無料で開始できます。
サイト:クラウド経費精算アプリ「STREAMED(ストリームド)」(クラビス)
登録完了後、「STREAMEDアップローダー」をダウンロードします。このソフトの利用は無料です。PFU製のスキャナー「ScanSnap」を使っている場合と使っていない場合では、ダウンロード先が分かれるので注意してください。
サイト:アップローダーの使い方(ScanSnap利用)
サイト:アップローダーの使い方(ScanSnapを使わない場合)
▲ダウンロードの表示から、アップローダーをダウンロードします。なお、対応OSはWindowsのみです。
▲アップローダーを起動すると上記の画面が表示されます。「取り込み」を選択します。
▲「領収書」を選択。
▲「スキャン」を選択。貸方はお好みにあわせます。
▲スキャナーをセットして、領収書の貼ってあるA4用紙を読み取ります。
▲読み取りの進行中は、左下にゲージが表示されます。
▲読み取りが完了しました。今回はA4用紙1枚の取り込みのため、そのまま「画像を確認する」を選択。
▲領収書の読み取りができていました。画像を選択して編集機能に入ります。
▲「切り取り」を選択します。
▲領収書の切り出しを行い、2枚の領収書に分けることができました。「確定」ボタンを押します。
▲1枚のA4から取り込んだ複数の領収書を、2枚の領収書に分けることができました。これで「アップロード」を押せば、クラビスのサーバーに領収書のデータが送信され、仕訳のデータ化が開始されます。
まとめ
株式会社クラビスのクラウド経費サービス「STREAMED」から、新機能を紹介しました。
STREAMEDのサービスは、現状で提供されている入力代行サービスのなかでは、最も優れています。複数の領収書の画像切り離し機能は、会計事務所にとってはありがたいサービスではないでしょうか。
当サイトでは、今後も各社の新しい機能をウオッチしつつ、経理の効率化を追求しています。
サイト:クラウド経費精算アプリ「STREAMED(ストリームド)」(クラビス)