赤羽の食レポ税理士・栗原です。信州・蓼科高原の予約制レストラン「Tommy’s Style」に、個人事業主のひとつのあり方を見たので、記録しておきます。
「Tommy’s Style」とは
「Tommy’s Style」は、長野県茅野市の蓼科高原にある一軒家のレストランです。オーナーとの会話を楽しみながら、自家製野菜などの手料理がいただけます。食事中に聞こえる川のせせらぎにも、都会にない安らぎを感じます。
▲山あいの別荘地を進むとレストランが見えます。
▲レストラン外観。(茅野市観光情報サイトより引用)
▲レストラン内部。
何がすごいのか
提供されるメニューは、そのすべてがレストランオーナー夫妻による手作り料理。その料理の材料も、オーナー自身が育てた野菜や、自家製の燻製までいただけます。
自家製ではない材料は、オーナーが納得して選んだものを提供しています。参考として、コース料理の一部を載せておきます。
紹介客を中心としたスタイル
このレストランを採り上げたのは、自分のグルメ自慢をしたいわけではなく、個人事業主のひとつの理想型があるからです。
まず、旅行情報誌やレストラン評価サイトには、このお店の情報は一切載っていません。とはいえ、別にシークレットな会員制のお店ではありませんし、地元の観光協会のホームページにも情報は載っています。
レストランの情報を積極的に表に出さない場合は、紹介客を中心とする「口コミ」の営業スタイルになります。限られた紹介客に、自分のつくった素材と手料理を味わってもらうというスタイルは、個人事業主として、ひとつの理想型といえるでしょう。
紹介客であれば、客質の低下を避けることができますし、あらかじめフィーリングの近い層の来客が見込めます。難しいのは、どうやってそのスタイルを確立するか、という理想と現実のギャップでしょう。
なぜ個人事業主として活動するのか?
レストランとして大規模な設備を用意した場合、維持費がかかるため、営業の回転スピードを上げる必要があります。
それに比べ、「Tommy’s Style」のような小規模なレストランは、大量の来客をさばいて、利益を稼ぎ出すスタイルとは一線を画しています。よい土地に店を構え、いいものをじっくりと提供したいという、オーナーの信念が垣間見えるレストランです。
限られたお客様に自分の信念を提供できるという点は、個人事業主としての、ひとつのあり方があるように思います。
実現したい理想の商売があって、それに挑んでいける方は、個人事業主に向いています。自らの人生において、充実を感じることができるでしょう。
紹介したレストラン
Tommy’s Style
長野県茅野市蓼科高原プール平
サイト:蓼科観光協会の紹介ページ