Evernoteと連携するアプリ「todayee voice」で、音声でのメモ取りが激的に楽になったので、おすすめします。
説明のポイント
- 手入力不要、音声認識でメモを取ってEvernoteに送信できる
Evernoteでメモをとる
私は、普段のメモや記録に「Evernote」を使っています。
「Evernote」は、日本で900万の利用者数を誇る(参照記事)という、人気のクラウドツールです。クラウドに保管したノートを、パソコンやスマホから記入・参照・検索できます。
Evernoteのメリットはいろいろありますが、例えば、ノートに情報を集約することで、自分がその情報を忘れることができる点を挙げられるでしょう。自分が忘れてしまっても、Evernoteという確実な「記憶装置」が覚えておいてくれるわけです。
手入力によるメモの問題点
私はこれまで、アイデアやToDoを思いついたときのメモ用に、「Fastever2」というEvernoteの連携アプリを使っていました。(iOS向け)
連携アプリを使うのは、Evernoteで直接入力するよりも便利になるからです。このため、Fastever2のような連携アプリを使っている人も多いでしょう。
ただ、Fastever2では、メモをとる場合でも基本的に手入力が必要です。音声認識でメモを取ろうとすると、すぐにメモ取りを開始できないという煩雑さを感じていました。また、隣の「地球マーク」を間違って押してしまうというストレスもありました。
「todayee voice」による音声入力のメモが便利
この問題を解消してくれたのが、「todayee voice」です。「todayee voice」は、2016年11月にリリースされたiOS向けのアプリです(iPhone、iPad用)。
有料アプリで、価格は120円とお手頃です。Evernoteの連携アプリなので、利用するにはEvernoteのアカウントが必要です。
なお、このアプリは、音声認識によりテキストを作成するものです。音声ファイルを添付したノートをEvernoteに送信するものではありません。
メモをとるのにボタン操作は不要
まずはアプリを起動して、Evernoteと連携を完了させます。
その後はアプリを起動すると、すぐに音声認識モードになります。iOSの音声認識は優秀なので、特殊な用語でなければ、きちんとメモがとれます。
音声だけの入力ですが、句点は「まる」、読点は「てん」、改行は「かいぎょう」、クエスチョンマークは「はてな」という音声で入力できます。文章を書くことも不自由はなさそうです。
とくに便利なのは送信機能です。メモの最後に「送信」と言うことで、アプリが送信の指示であると解釈して、メモを自動送信します。アプリを起動してから送信まで、手入力は一切不要です。
もし変なメモになったときは、スマホの画面をタッチすると、手入力モードに移行することができます。修正後は、右下の「雲のマーク」を押すと送信できます。
Evernoteは、連携しているtodayeeから送信されたデータを受け取って保存します。
Evernoteの内部では、todayeeを経由して送信した同日中のメモが、1つのノートとしてまとめて保存されています。日付が変わると、次のノートが作成されます。
このアプリで何が便利になったか
便利なのは、アプリを起動した直後から、すぐにメモを取れる点です。
私の場合、寝床に入ってからアイデアを思いつくことも多いので、その場合にスマホを起動して、すぐにメモできます。スマホの画面を見る必要がほとんどないため、眼から光を浴びずに済んで、睡眠への影響も少ないです。
また、その日のメモがまとまることも便利です。思いつきでたくさんメモをとっても、Evernote内にノートが散らばることはありません。
なお、電車の中で音声でメモを取るのは恥ずかしいので、その場合は、兄弟アプリの「todayee text」でテキスト入力してメモを取っています。
「todayee text」は、Fastever2と似た機能を持つテキストメモ用アプリです。取ったメモは、「todayee voice」と同じメモとしてまとまります。セットでの利用をおすすめします。
メモをとることの重要性
メモをとることは重要です。アイデアの神様が降りてくるのは一瞬であり、そのときに浮かんだアイデアをもれなくメモすることが、自分の財産になります。
日頃の気づきを書き留めておくことも、改善や効率化につながります。
著名な方々も、メモの重要性を強調しています。
例えば、日本マクドナルドの創業者である藤田田氏(故人)は、著書『勝てば官軍』(1996年)において、24時間メモをとって見返すことを推奨しています。
また、経済評論家の勝間和代氏も、ICレコーダーによる音声メモを推奨しています。(『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践』2008年、など)
逆に、「メモは一切とるな」という主張はあまり見たことがありません。
まとめ
Evernote用に、音声入力でメモを素早く取れるアプリ「todayee voice」を紹介しました。
有料アプリですが、120円どころではない価値を感じました。激的にメモが楽になるので、おすすめします。
テキスト入力用の兄弟アプリ「todayee text」とあわせて利用するとよいでしょう。