国税局の「酒蔵マップ」が面白い! 日本各地の酒造場がよくわかる

各地の国税局が作成している「酒蔵マップ」をご紹介します。

説明のポイント

  • 「酒蔵マップ」を各地の国税局が公表している
  • 酒蔵マップが作成されている理由とは?
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酒蔵マップとは?

「酒蔵マップ」とは、各地の国税局が作成した、酒造場をまとめた地図です。

日本における清酒の製造免許を受けた数は、1,627件(平成27年度)とされています。このうち、各地域ごとの清酒の酒造場をまとめた地図を、各国税局が作成しています。

国税局によっては、清酒以外のワイナリーなどを紹介しているところもあります。

国税局の酒蔵マップを見てみよう

さっそく、酒蔵マップを見てみましょう。

ここで取り上げるのは、関東信越国税局の酒蔵マップです。

関東信越エリアは、日本有数の日本酒生産地である新潟県などを抱えており、酒蔵の数は292場(平成29年3月現在)とされています。

下記に地図を転載しましたが、このブログの表示サイズでは収まりきらないほどに、酒造場があることがわかります。詳細なマップは、国税局のページで見てください。

関東信越酒蔵マップ

一例として、当事務所(東京都北区)の最寄りである、埼玉県東部エリアを見てみましょう。

日本で初めて全量を純米酒に切り替えたことで有名な「神亀酒造」(埼玉県蓮田市・地図上の⑥)も見られます。代表銘柄は「神亀」「ひこ孫」です。

同じ蓮田市には、東京では居酒屋で有名な「清龍」の蔵元、「清龍酒造」(地図上の⑦)もありますね。

東日本最大手とされる「小山本家酒造」は、さいたま市西区(地図上の②)にあります。日本各地にグループの酒造会社を抱えています。(参考:wikipedia

関東信越酒蔵マップ埼玉県

リストにある「あしあとマーク」は、見学できる酒蔵です。

関東信越酒蔵マップ埼玉県2

各地の酒蔵マップ

関東信越国税局(北関東4県+信越)のほかにも、各地の国税局が酒蔵マップを作成しています。

こうしてみると、各国税局ごとの違いも感じられて、なかなか興味深いです。

マップが作成されていない地域は、各地の酒造組合のホームページで蔵元のリストを参照すればよいでしょう。

ちなみに、当事務所のある赤羽には、23区でも数少ない酒造である小山酒造があります。代表銘柄は「丸眞正宗」です。(※追記:小山酒造は、2018年2月に清酒製造事業から撤退したと発表しました)

丸眞正宗

なぜ酒蔵マップが作成されているのか?

各地の国税局が酒蔵マップが作成しているのは、酒蔵ツーリズムの推進(観光庁)とも関連がある話でしょう。

酒蔵ツーリズムとは、日本産の酒類を製造する酒造場を観光資源として活用するための誘致活動です。

酒蔵ツーリズムが脚光を浴びているのは、中小の酒造会社がおかれた状況と、来日観光客の増加が影響しています。

例えば、日本を代表するお酒は「清酒」(日本酒)ですが、その消費量は年々減少しています。

清酒の製成数量の推移

数値の出典酒のしおり(国税庁)

これに比べて、海外では和食文化の広まりとともに、和食にもっともマッチする日本酒(SAKE)に注目が集まっているとされています。

日本を訪れる観光客の増加とともに、日本に対して継続的に関心を持ってもらうための試みとして、酒蔵ツーリズムが推進されているわけです。

まとめ

各地の国税局で作成されている「酒蔵マップ」を紹介しました。

酒蔵マップに掲載されていても、どのように見学できるのかは、蔵ごとによって対応が異なります。事前にホームページなどを確認したほうがよいでしょう。

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