2018年10月9日から、全国約500の金融機関において、振込入金が24時間365日の即時対応となります。開始期日が迫りましたので、確認のためにお伝えします。
説明のポイント
- 全国約500の金融機関で、24時間365日の振込入金となる
- 2018年10月9日(火)15時30分から
「モアタイムシステム」とは
これまで銀行間の振込・入金については、「平日の日中時間のみ」の対応とされていました。
しかし、全銀システムにおいて「モアタイムシステム」という新サービスが開始されることにより、24時間365日の対応となります。
2018年10月9日(火)15時30分から開始予定とのことです。
対応する金融機関は?
「モアタイムシステム」が開始される時点では、全国約500の金融機関で対応するとのことです。
「24時間365日対応」というアピールですが、正確にいえば、金融機関によっては完全に全時間ではない場合もあるそうです。
2018年8月30日発表時点の【PDF】参加金融機関のリストを見ると、多くの金融機関が参加しています。参加する金融機関は、開始後も順次増える見込みとされています。
なお、メガバンクではみずほ銀行が開始時点で未対応であるほか、地銀でも未対応の金融機関があるようです。(追記:みずほ銀行は2019年5月7日から対応)
インターネット専業銀行は、ジャパンネット、楽天、住信SBIネットなど主要どころは対応しています。ゆうちょ銀行も対応しています。
金融機関からも告知が出ていますので、各金融機関のホームページの案内を参照してください。
メリットと注意点
【PDF】全銀協のチラシをもとに、モアタイムシステムのメリットと注意点を整理します。
メリット
利用時間が拡大することで、平日日中にしばられない柔軟な振込が可能になります。
また、これまで金曜の夜に振込処理をしたものは、翌週はじめに相手方に入金されるのが当たり前でしたが、これも即時入金となります。
例えばこのブログは、ミニビジネスを対象としていますが、経理は仕事が落ち着く夜間に行っている事業主もいらっしゃいます。こうした方々にとっては、経理の利便性が高まるといえるでしょう。
注意点
注意点としては、いままでの「常識」が通じなくなるということです。振込・入金は必ずしも「平日日中」ではないということに留意が必要です。
このことから、全銀協では次の点を検討するようアナウンスしています。
- 経理処理等における預金口座残高の確定時間の変更
- 入金日を基準とするサービスや契約の見直し
平日の振込を前提とした処理については、取引相手と「土日祝日」を含むのかについての相互の確認が必要となる場合もあるでしょう。
モアタイムシステムは、開始時点ではすべての金融機関が対応しているわけではない、という点も注意が必要です。自分と相手方が利用する金融機関が、相互に対応している必要があります。
即時入金が可能であるかどうかは、振込のときにATMやインターネットバンキングの画面において表示される予定とのことです。
また、「総合振込や給与賞与振込、口座振替請求などのデータ伝送サービスは取扱時間拡大の対象外」とされています。
まとめ
経理にも影響を与える「モアタイムシステム」の開始についてお伝えしました。
例えば月末に土日祝日となる場合は、振込期日の指定を明確化する必要がありそうです。資金繰りにも微妙な影響があるでしょう。