マネーフォワードクラウド会計(マネーフォワードクラウド確定申告)に、モバイルSuicaを連携して利用明細を取得している場合において、面倒な画像認証を不要にする方法をお伝えします。
説明のポイント
- モバイルSuicaのIDではなく、「My JR-EAST ID」で連携すれば、画像認証は初回の1回のみですむ
モバイルSuicaとマネーフォワードクラウドの連携
個人事業主や、社長1人企業であれば、マネーフォワードクラウド会計(個人向けはマネーフォワードクラウド確定申告)を利用し、そこに「モバイルSuica」を連携しているケースも多いでしょう。
ICカードのSuicaと比較したメリットとして、モバイルSuicaであれば、利用明細をJR東日本のサーバーから取得できます。
しかし、ちょっとしたストレスがあります。それは、モバイルSuicaのIDを用いてマネーフォワードクラウドに連携すると、データを取得するたびに画像認証が求められる、ということです。
この画像認証を「めんどうくさい!」と思っている事業主も多いことでしょう。そこでこの記事では、毎回生じる画像認証を不要にする方法をお伝えします。
画像認証を不要にする方法
モバイルSuicaの画像認証を不要にする方法をひとことで説明すると、「My JR-EAST ID」を利用して連携するということです。
「My JR-EAST ID」と連携すれば、画像認証は初回の1回のみですむため、明細データの取得のたびに画像認証を求められることもありません。
この連携をするためには、次の手順が必要です。
- JR東日本のホームページで「My JR-EAST ID」を取得する
- 「My JR-EAST ID」の設定画面で、「モバイルSuicaのID」と「My JR-EAST ID」を連携させておく
これらの作業時間は、およそ10分程度です。
「My JR-EAST ID」を取得する
「My JR-EAST ID」は、JR東日本の提供している「えきねっと」「VIEWカード」などの各種サービスを共通利用できる統合IDです。
各サービスではそれぞれの個別IDをそのまま使うことができますが、「My JR-EAST ID」と連携させることで、この統合IDを用いて各サービスにログインすることもできます。
まず、JR東日本の「My JR-EAST ID」ホームページにアクセスし、会員登録をしてIDを取得します。
「モバイルSuicaのID」と連携する
「My JR-EAST ID」が取得できたら、設定画面で、モバイルSuicaとID連携を設定します。
マネーフォワードクラウドで連携を追加する
JR東日本のホームページで、「My JR-EAST ID」を取得し、モバイルSuicaのIDと連携をさせるところまで完了しました。
次に、マネーフォワードクラウド会計にログインし、連携の設定で「モバイルSuica (My JR-EAST ID)」を追加します。(メニュー画面「データ連携>新規登録」)
いままで選んでいた「モバイルSuica ID」とよく似ているので、注意しながら選択します。
なお、「My JR-EAST ID」であっても初回のみは画像認証が必要ですが、2回目以降の取得では画像認証はありません。
また、会計上の注意点として、連携をしなおすことによるデータの重複の可能性があります。これまでのモバイルSuicaのIDとの連携は、連携を削除するか、または非表示にすればよいでしょう。
補助科目を一致させる
これまで利用していたモバイルSuicaのIDと、新たに追加した「My JR-EAST ID」との連携では、現金における補助科目が違って設定される可能性があります。
この対応方法ですが、「My JR-EAST ID」を追加したあとに、メニュー画面「データ連携>登録済一覧」で表示された設定において、モバイルSuicaの科目設定を確認します。
おそらくは「My JR-EAST ID」という補助科目が新規に設定されているでしょう。この補助科目を、これをいままで使っていたモバイルSuicaの補助科目と同じものに設定すればよいでしょう。
情報の参照元
この情報は筆者のオリジナルではなく、マネーフォワードのホームページでふつうに紹介されています。
参照:モバイルSuicaをつないでより便利に!より便利な連携の方法とは?
ところが、その情報は家計簿アプリの「マネーフォワードME」にあります。
実は、家計簿アプリでもクラウド会計でも、明細取得のしくみは同じなので、この情報はそのままクラウド会計に流用できます。
モバイルSuicaと連携するのであれば、モバイルSuicaのIDを使うのが当然と感じるのも無理はありません。なんだか「引っかけ問題」のような気分になりますね。
まとめ
マネーフォワードクラウド会計(マネーフォワードクラウド確定申告)と、モバイルSuicaの明細取得において、画像認証を不要にする方法をお伝えしました。
ポイントは、JR東日本の統合IDである「My JR-EAST ID」で連携することです。
モバイルSuicaのIDでマネーフォワードクラウド会計に連携させており、毎回表示される画像認証に「めんどうくさいなあ……」と感じている人も多いようです。
そんな方のためのお役立ち情報ということで、ブログの記事にしておきました。
地味ですが、一度の設定でストレスが激減しますので、面倒がらずに「My JR-EAST ID」との連携をおすすめします。
なお、マネーフォワードクラウドの「画像認証」つながりとして、マネーフォワードクラウドとの連携で、あまりおすすめしないクレジットカードについての記事を以前に書きました。
こちらもあわせてご参照ください。