上げ相場の投資は楽しいけど、スタンスの再チェックも重要

※雑談の投稿です。税務の話はありません。

「iDeCo」や「つみたてNISA」の話題が盛んなようです。投資に興味がなかった人も、積立投資の話を耳にして、興味を持つ人も増えているように感じます。

不景気なようで株高な2021年初にあたり、個人的な雑感を述べておきます。(ちなみに筆者の相場観はあまり当てにならないので、たんに一人の意見です)

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強気の人が多いですけど……

ネットや投資関係のブログを見ていると、本当に強気の人が多いな…… という感想を持っています。

コロナショック前に見たブログでは、「貯金全額を米国株に投資して、配当金がっぽり」といったものを見かけました。

相場観も資産状況も人それぞれなので、別にそれはかまわないのですが、一般に「総強気は天井圏」といわれますので、どうも身構えてしまうところもあります。

SPYが東証に上場した当時、まったく話題にならなかったのに……

近年の投資信託のランキングを見ると、先進国株式指数よりもS&P500に連動する投信のほうが、圧倒的に人気があるようです。

新しい投資層を見ていると、「S&P500だけを買っておけばいい」といった意見もあるようです。これは、米国株ブームも影響しているのでしょうか?

2011年にSPY(SPDR S&P500 ETF)が東証に上場したときにはまったく見向きもされなかったのに、いまは猫も杓子も……という雰囲気で、まったくの違いを感じます。

上げ相場で投資すれば、すぐに値上がり益が表示されますから、投資だって楽しいでしょう。参考までに、S&P500の5年チャートを貼っておきます。

ちなみにそれ以前は、新興国株のブームもありました。いまは、新興国株のインデックス投資は不人気です。いつか日の当たる時期もあるのでしょうか。

下げ相場のつみたては「鉄のメンタル」が必要

「積立投資をしましょう!」と推奨しているわりに、中身を聞いてみると、短期利益を求めるような話になっていたりするのも微妙さを感じます。

もちろん投資は利益を求めるものですが、積立投資は相場の上げ下げを気にせず、ずっと続けるのが一般的なスタイルだと思うのですが……。

そもそも下げ相場でつみたてを続けるのは、実際には「鉄のメンタル」が必要です。

リーマンショックの後、インデックス投資を勧める人のブログ(いまよりもかなり少なかった)を見ると、ブログのコメント欄はかなり荒れぎみで、インデックス投資を馬鹿にするようなコメントも多く見られました。

数年にわたる下げ相場(円高+株安で国外投資はダブルパンチ)は、まるで「治りの悪い胃腸炎」のごとき状態でしたので、それも当然でしょう。

さらに、アメリカを代表するような金融機関、保険会社がつぶれかかっており、「アメリカはもう終わり」という言説が広まっていたのですから、それでも投資を続けるのは相当なメンタルが求められます。

それに、評価損がずっと表示されている状態というのは、思ったよりもメンタルに来るものです。

いまYoutubeで投資を勧めている人はたくさんいますが、リーマンショックと同じ状況が再来して、いつも表示される評価損を前にして、積立投資を同じように勧められるでしょうか?

積立投資は自分が続けられる額で

何がいいたいのかというと、積立投資を続けるなら、暴落や長期の下落相場を許容できる範囲で続けるのが無難ということです。

上げ下げに反応して売り買いを行うのは、一般向けに推奨されている積立投資のスタイルではないように感じます。

昨年の2020年2~3月のコロナショックで、どのように自分が行動したかをかえりみることも、リスク許容度を考えるうえでは重要です。

庶民の投資法であるコツコツ投資を続けるうえで、重要な視点でしょう。(私も庶民のひとりです)

ちなみに、私は2020年の年初でも似たようなことをいっています。

でも、その後にさらに上げ相場が来ていますので、やっぱり相場観は当てにならないですね。

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