2019年10月1日、今年の税務の目玉である「地方税共通納税システム」の稼働が開始されました。
eLTAXホームページでもマニュアルが公開されていますが、住民税の特別徴収の納税だけに焦点を当てた解説や手順になっていないので、最短でたどり着くためのメモを書いておきます。
手順
1.ブラウザはIE、事前準備セットアップも実施
地方税共通納税システムにより、地方税を電子納税するためには、「PCdesk」という税務ソフトを使います。
PCdesk(WEB版)の推奨ブラウザは「Internet Explorer(IE)」です。IEは、Windowsスタートボタンから「Windowsアクセサリ」のフォルダにあります。(推奨ブラウザでなくても、ログインは可能)
IEを起動し、eLTAXのホームページを「信頼済みサイト」へ追加します。(→やり方はこちら)
PCdeskのWEB版の画面にアクセスすると、事前準備セットアップが求められます。完了させなくてもIDによるログインは可能ですが、セットアップを実施しておきましょう。
2.eLTAXのID・パスワードの入手
eLTAXで利用するID・パスワードは、会計事務所に顧問を依頼している場合、すでに取得済みの可能性が高いです。IDとパスワードを会計事務所に確認しましょう。
会計事務所に依頼していない事業主の場合は、PCdesk(WEB版)のスタート画面の下「利用届出」から、IDを取得します。(※ID申請時に顧問税理士を記入できない場合は、社長のマイナンバーカードなどによる電子署名が必要です)
3.納税画面で「住民税の特別徴収」を確認
WEB版にログインできた段階とします。
メニュー画面から、「納税メニュー」→「個人住民税(特徴)」を選択します。
「個人住民税(特徴)」を選択したときに、MWI027Eというエラーメッセージが表示された場合は、次の4.で対処してください。
このエラーメッセージは、eLTAXの会社登録において、個人住民税(特別徴収)の提出先自治体が設定されていない場合に表示されるようです。
4.PCdesk(DL版)をインストールし、利用先登録
提出先自治体の登録設定は、WEB版からはできないため、ダウンロード版(DL版)が必要です。
ダウンロード版は、WEB版トップ画面から入手できます。
DL版のダウンロード、インストールの手順については省きます。ここからは、DL版をインストールし終わって、ログインした段階です。
DL版のトップメニュー画面で「利用者情報に関する手続き」を選択します。
次に、「提出先・手続き変更」をクリックします。
画面の一番下にある「提出先編集」をクリックし、「提出先・手続き情報追加」をクリック。
納付先となる自治体を登録します。
提出先の追加方法がわかりづらいのでご注意ください。下の番号の順番に選択して、追加します。
追加したあと、提出先について「課税地入力」を設定して、「確定」ボタンを押します。
追加が終わったら、WEB版の画面に戻ります。先ほどのWEB版の「納税メニュー」→「個人住民税(特徴)」の画面に移動します。
5.あとの納付手順はマニュアルどおり
エラーが表示されなければ、「納付情報作成方法選択」という画面が表示されます。
ここからの手順は、eLTAXホームページに掲載のあるマニュアル
を開き、
- 納付情報の送信は「8.2.2 納付情報発行依頼を行う 個人住民税(特徴)の場合」P.208~215
- 送信後の納付手続きは「8.3 納付情報を確認し、納付を行う」P.228~235
をご覧ください。(※上記ページ数は、マニュアル改訂により変動する可能性があります。)
以上です。

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