楽天カードを2枚持っている場合に、そのうち1枚を事業用にするときの、マネーフォワードクラウド会計の設定方法についてお伝えします。
説明のポイント
- 連携の設定画面で、使っていないカードの表示を非表示にする
「楽天カード2枚持ち」とは?
楽天カードといえば、1%という還元率の高いクレジットカードとして知られています。利用しているひとも多いでしょう。
高還元率のクレジットカードですから、カードを複数作成して、それぞれ個人用・事業用と使い分けできたらポイントも貯まって便利です。
しかし、楽天カードはこれまで複数のカード作成を認めていませんでした。
……そんななか、2017年秋頃に話題となったのが、一部の利用者で楽天カードを2枚利用できるようになったという話です。
クレジットカードに詳しい情報サイトを見ると、VISAブランドの利用者だけが、MasterCardとJCBブランドのいずれかのカードを追加できるようです。
(つまり、MasterCardやJCBブランドの楽天カードを利用している場合は、もう1枚は追加できないので、わざわざVISAブランドに切り替えてもう1枚追加することで「2枚持ち」できる)
なぜVISAブランドだけの利用者が、もう楽天カードを1枚追加できるのか、その理由は明らかではありません。
ともあれこの対応により、楽天カードを「2枚持ち」しているひとも増えているようです。よって、そのうち1枚を事業用とする事業主も今後増えてくることでしょう。
マネーフォワードクラウド会計で、楽天カード2枚のうち1枚を事業用にする場合
さて、ここでお伝えしたいのは、楽天カードを「2枚持ち」しており、そのうち1枚を事業用としてマネーフォワードクラウドに連携したい場合の設定方法です。
楽天カードをマネーフォワードクラウドに連携する場合は、楽天のIDを基準にデータを取得しています。
このため、マネーフォワードクラウド側では、楽天のIDにひもづくカード2枚の利用情報をすべて取り込んでしまう、という問題があります。
せっかく1枚だけ区分して事業用に使っているのに、2枚のカードのデータが表示されてしまうと、仕訳の入力では不便です。
そんな不便な状況を解決するための方法をお伝えします。
1枚だけを事業用で表示するには?
まず、マネーフォワードクラウド会計のメニュー画面から、「データ連携」>「連携データの選択」を選びます。
チェックボックスが並んでいる画面が表示されていますので、楽天カードの表示部分に注目します。
ここで、家庭用にしているブランドのチェックを外して、画面下の保存ボタンを押しましょう。(下の画像の場合、VISAが家庭用)
<注意!>画面下の「保存」ボタンを必ず押してください。
これで、チェックを外したブランドは非表示になるので、仕訳データの入力画面にも表示されません。
なお、データとしての取得はバックグラウンドで継続しており、画面上は非表示になっているだけです。チェックボックスを戻せば、データは再表示されます。
楽天カードの利用明細データは、楽天IDにひもづいてすべて取り込まれるものの、データの内部では、ブランドごとのデータとしてまとまっています。
このため、例えばVISAを家庭用、MasterCardを事業用としている場合は、VISAのチェックだけを外すことで片方を非表示にできるわけです。
楽天の個人カードと、法人ビジネスカードを併用している場合はどうか?
楽天の法人カード(楽天ビジネスカード)は、個人の楽天プレミアムカードと、法人のビジネスカードをセットで利用することが申請の条件とされています。
このため、個人で利用していたe-NaviのID(楽天IDと共通)を、そのまま法人カードに紐付けるのが一般的な処理です。(※楽天IDは複数保有が規約で禁止されている)
このことから、楽天ビジネスカードを利用する場合においても、「楽天カード2枚持ち」という意味では、同じことになります。
この対応ですが、上記と同じ方法で、ビジネスカードの利用明細だけをマネーフォワードクラウド会計に連携させることは可能です。
楽天IDをマネーフォワードクラウドに連携させると、個人と法人の両方の利用明細が取り込まれます。ここから、不要な個人カードの表示のチェックを外せば大丈夫です。
まとめ
楽天カードを「2枚持ち」している場合に、そのうち1枚だけをマネーフォワードクラウドに仕訳登録する場合の設定方法をお伝えしました。
設定方法は、「データ連携」>「連携データの選択」の画面を表示し、必要ないカードのチェックボックスを外すことです。
ちなみにこの画面では、楽天カード以外にも使っていない連携項目を非表示にできます。
連携を削除する方法が一般的なようですが、非表示という方法もあることを知っておくとよいでしょう。
謝辞
この記事は、楽天カードを「2枚持ち」しているお客様の協力により作成しました。