税務署の用紙コーナーを撤廃、窓口交付や設置PCでの印刷に代替へ

日税連ホームページに掲載されている内容ですが、国税庁からのお知らせとして「税務署窓口における取組について」として「用紙コーナーの見直し」という項目があります。

具体的には、これまで税務署に設置されていた用紙を配布するスペースが撤廃され、配布は別の方法に代替していくとのことです。

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情報元

情報元はこちらです。

参照<国税庁からのお知らせ>税務署窓口における取組について(日税連ホームページ、2025年1月23日)

2 用紙コーナーの見直し
オンライン手続等の更なる推進の観点から、令和7年12月までに、順次、税務署窓口で配付する用紙の配付方法を見直していきます。
具体的には、税務署の窓口付近に設置している「用紙コーナー」を撤廃することで、書面による手続からオンライン手続へ誘導するとともに、書面による用紙が必要な方のために、国税庁ホームページからの用紙取得が容易になるように、あわせて国税庁ホームページの用紙掲載場所等の見直しも進めていきます。ただし、総合窓口で請求いただくことで、これまでどおり、必要な用紙は交付いたします。
取組の実施に当たっては、国税庁ホームページからダウンロード可能な用紙につきましては、そちらから御利用いただくようにお願い申し上げます。

今後変わること

国税庁作成の説明資料を読むと、今後変わることは次のとおりです。

  • 税務署に設置されている「用紙コーナー」は撤廃。2025年12月までに。
  • 税務署ごとの対応によっては、年末調整や確定申告の時期に用紙を備え置く可能性もあり。
  • 用紙コーナーの代替として、窓口での請求・交付、窓口に設置しているパソコンで印刷が可能。
  • 国税庁ホームページから用紙のダウンロード(印刷)が容易になるように、掲載場所の見直しを検討。

ブログ筆者の意見

e-Taxへの取り組みを進めるうえで、紙の用紙がおおっぴらに配布されているのは矛盾する話なので、用紙コーナーの撤廃はやむを得ないかと思います。税務署の窓口では引き続き交付するとのことで、大きな支障はなさそうです。

国税庁ホームページにおける、様式へのアクセスも改善されるようなので、この点も期待されます。

確定申告期の無料相談会場を見ていると、「用紙がほしい」という目的で会場を訪れる方は、以前と比べて減ったように感じます。実際のところ、所得税のe-Taxの利用率は、国税庁の取り組みも功を奏して大幅に伸びているようです(参考)。

そうはいっても、一般の納税者への影響を考えるに、確定申告期の用紙配布をとりやめるのは時期尚早と思うので、できるだけ続けてほしいです。

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