経営計画書をつくったことがない人向けの、無料の作成アプリを紹介します。
説明のポイント
- 経営計画書の初心者向けアプリ「経営計画つくるくん」を紹介している。
- 無料で使える。iPad、WindowsPC、Windowsタブレット、Androidに対応。
経営計画書とは
経営計画書とは、自社の基本的な情報と事業内容、経営資源を把握しつつ、今後の経営方針と目標をまとめたものです。外部に自社を説明するための基本的な説明ツールとしても用いられます。
例えば上場企業などの大会社は、見栄えのする先行きの明るい経営計画書を用意して、株主などの関係者に公表しています。これは、株主などへの説明責任があるからです。
これに比べて、小規模企業や中小企業はそのような機会があまりなく、経営計画書を作成することも少ないです。
社長の頭の中で把握するのではなく、見えるかたちで説明できることが重要です。もし、きちんと説明できない部分があると、「自分の事業を把握できていないのでは?」と思われてしまう恐れもあります。
経営計画書は、いわば自社のプロフィールであり、ビジョンです。自社を見つめ直す意味でも、経営計画書の作成は重要です。
「経営計画つくるくん」とは
経営計画書を作ったことがないけど、なんだか難しいイメージ。専門的な言葉も知らないし……と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
中小企業基盤整備機構が、そんな初心者向けのアプリ「経営計画つくるくん」を昨年(2015年)にリリースしています。無料で、難しい用語も含まれていないので、誰でも経営計画書を作成できるようになっています。
このアプリ、もともとは「小規模事業者持続化補助金」の申請を促すための指導ツールとして開発されたようです。しかし、補助金の申請とは関係なく誰でも使うことができます。
使い方の説明
ダウンロードの方法
まずは次のサイトからアプリをダウンロードします。
参考:中小機構:人材育成: 経営計画作成アプリ『経営計画つくるくん』
アプリが対応しているOSは、次のとおりです。
- iPad(iPhoneは不可)
- Windowsタブレット(PCでも可能)
- Android
今回、私はWindowsのPCから利用しました。
▲Windowsストアをクリック(タブレットに限らず、パソコンでも使えます)
▲インストールをクリックします。なお、Microsoftアカウントでのログインが必要です。
どんな使用感か?
▲聞かれた質問に応じて、内容を記入していくと、自動的に計画書が作成されます。売上などの数字は会社資料から探しましょう。
▲できあがった経営計画書の見本です。ペーパー1枚のシンプルな感じです。(マニュアルより引用)
▲初心者の場合は、経営計画を作成する前にガイダンスを利用しましょう。伝説の指導員「伝さん」が、難しい言葉を使わないクイズ形式で、ノウハウを教えてくれます。
まとめ
無料アプリ「経営計画つくるくん」を紹介しました。
これでは簡単すぎて物足りないのでは?という意見もあるでしょうが、それは経験者の意見でしょう。
未経験者が第一歩を踏み出すためのツールとして、このアプリはおすすめです。難しい用語がまったく含まれていない点にも、アプリを作成した方々のこだわりを感じました。
ちなみに、先日発表された小規模企業白書でも、経営計画を作成している企業は、増収傾向の割合が高いことがわかっています。簡単なツールでもいいから、まず、作成の第一歩を踏み出すことが大事です。
紹介したアプリ
サイト:経営計画つくるくん(中小機構)