会話をするなかで、便利なグッズや、美味しいお店をすすめられることがあります。その情報は「メモしないともったいない!」というお話です。
日本マクドナルドの創業者・藤田田氏も、心がけとして「常にメモをしろ」といっています。
他人のおすすめこそ「宝箱」
例えば飲み会で、相手と楽しく話すことがあります。そのなかでは、自分がふだん体験して、よかったと思ったことを話しているはずです。
ところがどうでしょう。相手から話を受けて、おすすめされたものがあった場合は、それを「ふーん」で済ませて、次の話題に移っていませんか?
これは、宝箱の前を素通りしているのと同じ行為です。
「くちコミ」とはよくいったもので、他人が感動しておすすめしてくれたものは、いいものが多いです。話し相手は自分と感性の似た人が多いでしょうから、「あたり」の確率も高いわけです。
顔も見たことのない人が書いた情報サイトをあさるよりも、信頼のできる人からの情報が何よりの宝です。情報のあふれる社会だからこそ、重視したい鉄則でしょう。
おすすめされたものは、忘れないように早めにメモをすることがポイントです!
目の前でメモすると相手の共感を得られるか?
私が昔に読んだメモ術・心理術の本には、「おすすめされたものについてメモを取ると、相手の心をつかめる」という意味のことが書いてありました。メモを取ることで、「あなたの話をきちんと聞いていますよ」という姿勢が、相手に伝わるからだそうです。
この点については、考え方が分かれそうです。
仕事上のミーティングでメモするのは当たり前の話ですが、飲み会や会談中のなかでメモをするのは、事情聴取みたいでわざとらしいと思う人もいるでしょう。
私が気になるところでは、会話中にメモをとると、会話の流れを断ち切ってしまいやすい、ということに気づきました。話の流れを切らない気配りも必要です。
「相手の心をつかめる」のはメモをとるからではなく、話を聞く姿勢そのものだと考えます。テクニックとしてメモをとっていても、やはり話を聞かないタイプの人は嫌われるでしょう。
飲み会でのおすすめは忘れやすい!
飲み会でおすすめされた場合は、なるべく早めのメモが重要です。これは、時間が経つと記憶が薄れてしまうためです。飲み会の翌日などでは、記憶がリセットされていて、大切な事柄を思い出すのは難しいです(笑)。
昔は、メモのために手帳を出すと大げさな感じでしたが、今はスマートフォンですぐに検索したり、即座にメモをとるのは、ごく自然な行為のようにも考えます。ただし、スマートフォンをだらだら触っていると、会話に空白が空いてしまいます。「メモしていいですか?」などと一言断ってから、すばやく使うべきでしょう。
目上の方と同席している場合などは、その場の雰囲気を見て考えましょう。スマートフォンを触っていると、話を聞いておらず、遊んでいると誤解される恐れもあります。アナログな手帳にメモするほうがいいのかもしれません。
おすすめの店は地図にチェックを入れておく
おすすめされたものは、あとで情報の整理も必要です。お店の場合は、ふとしたときに立ち寄るチャンスがあるかもしれません。
スマートフォンの地図に、おすすめされた店をブックマークしておきましょう。グッズの場合は、ネットで検索して「すぐ購入」「要検討」「不要」も判断しましょう。
お店には、機会があれば一度足を運んでみたいところですし、グッズは価格が折り合えば試すのもよいでしょう。
今は必要のない情報でも、知識として活用できる場面も想定されます。あとで検索できるように、データベース的に保管しておくのもいいでしょうね。
まとめ
損得のない純粋な「くちコミ」は、興味深いものがたくさんあります。これまでは関心がなかったものでも、試してみると意外によかったりすることもあります。
お店に行った感想や、ものを試した場合には、おすすめしてくれた相手にお礼のメッセージを送ると丁寧です。おすすめしてくれた方にも、喜んでもらえるのではないでしょうか。
おすすめしたり、おすすめされるのは、コミュニケーションの醍醐味です。相手のおすすめに耳を傾けて、よりよい生活をおくりたいものです。