NTTのひかり電話を利用している場合で、ペーパーレスのFAX番号を所有する方法を紹介します。
説明のポイント
- NTTひかり電話のオプション利用がおすすめ
- 受信専用のFAX番号が月額200円
SOHOはペーパーレスが理想型
SOHOのような小規模の事業では、仕事場の広さにも限度があります。このため、ペーパーレスというスタイルに、理想的な姿を見出す人も多いでしょう。
仕事場の面積を拡大するには、家賃などのコスト負担が生じます。これに比べて、データとして保存すれば、その負担は限りなく小さいです。
ところが、FAX(ファックス、ファクシミリ)というペーパーレスの大敵がいます。ネットが発達したいまでも、書類をFAXでやりとりするよう求められることもあるはずです。
FAX番号をペーパーレスで利用したい!
FAX番号が必要な場合、できるだけ効率化を実現したいところです。効率的なサービスとしては、専門業者が提供するサービスがよいでしょう。
例えば、インターネットFAXサービスの「eFax」は、FAX番号の取得と送受信150枚がセットになって、月額1,500円で実現可能です。
eFaxのようなサービスは、FAXを頻繁に使う場合に向いています。
しかし、筆者のようにほとんどFAXを使わない場合は、ピッタリのサービスには思えません。ほとんど使わないFAXサービスに、月額1,500円を払う意味があるとは思えないからです。
ひかり電話のオプションでFAXを受信できる?
低コストでFAX番号がほしい……そんな場合は、NTTのひかり電話のオプションサービスがおすすめです。月額200円の負担で、新しいFAX専用番号を取得できます。
具体的には、次のオプションサービスをNTTに申込みます。
- 追加番号サービス「マイナンバー」 ……電話番号を追加で1件取得する(月額100円)
- 「FAXお知らせメール」 ……FAX受信データが番号に届いくと、登録したメールアドレスあてに通知してくれる。FAXデータはネットで閲覧可能(月額100円)
指定の番号でFAXを受信すると、メールアドレスにお知らせが届きます。そのFAXデータは、ネット上で閲覧できます。
NTTのサーバーでは、10MBまで受信データが保存できます。保存形式は「TIFF」で、Windows・Mac両対応です。
下の画像は、NTTの「FAXお知らせメール」のWEB画面です。お知らせメールにはFAXデータは添付されないので、自分でNTTのサーバーにアクセスする必要があります。
ひかり電話のFAX受信の注意点
注意点もあります。まず大前提として、このサービスは受信専用です。FAXを送信することはできません。
受信できないFAXデータもあるようです。NTTのヘルプによれば、G4FAXからのFAX送信は、受け取れない場合があるとのことです(参考)。
初期費用もかかります。サービスの工事費として、2,700円がかかります(参考)。
また、取得できる番号も要注意です。
「マイナンバー」のサービスで取得できる番号は、もしかしたら、現在の電話番号とは類似しない番号になる可能性もあります。
もし、フレッツ光・ひかり電話を新規開設する場合であれば、同時にマイナンバーの取得もしたほうがよいでしょう。
FAXはペーパーレスの大敵!
FAXは、基本的に紙を前提としたコミュニケーションです。このため、ペーパーレスとの相性は最悪です。
自分が電子メールを中心に使っていても、「FAX番号を教えてください」という要望もあるでしょう。
ちなみに筆者の職業は、税理士業です。顧客とのやりとりではFAXは使いません。しかし、役所とのやりとりにおいて、FAXで送受信することは今でもあります。役所のルールで、メールの送受信ができないところもあるからです。
こちらからFAXを送信することはなくても、相手からFAXを受信できるようにしておきたい。そんな場合に、このひかり電話のオプションは使えると考えます。
まとめ
ペーパーレスのFAXを実現する方法を紹介しました。SOHOのようにFAXの利用回数が少ない場合は、ひかり電話のオプションがおすすめです。
なお、ネット上からFAXを送信する場合は、FAXモデムを利用します。これで、送受信ともにペーパーレスという目標を達成できるでしょう。(参考:パソコンからFAXを送信する方法)
追記(2016年9月8日)
月額料金0円で、ブラウザやメールからFAX送信できる「秒速FAX送信」というサービスが、他社で始まっています。詳しくは、次の記事を参照してください。