赤羽の麒麟中華大食堂で、台湾名物「担仔麺」に出会う。本場の味がここに!

麒麟中華大食堂の入口

赤羽の中華料理店麒麟中華大食堂を紹介します。

このお店で特に注目したいのは、台湾名物の「担仔麺」が食べられる、ということです。もっと注目されていいと思うのですが、あまり評価する話が見当たらないので、紹介記事を書くことにしました。

2016年11月11日、麒麟中華大食堂はリニューアルオープンして、「麒麟菜館」という店名に変わりました。メニュー等に目立った変更はなく、この記事で紹介している「担仔麺」も健在です。

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「担仔麺」って何?

「担仔麺」は、「たんつーめん」と読みます。台湾南部の都市「台南市」の名物で、エビやひき肉が麺の上にのっている汁入りの麺料理です。

本場・台南市の名店「度小月担仔麺」が、この麺料理の発祥とのことですので、その解説を引用します。

毎年4月~5月と9月は、台南から安平一帯に嵐が吹き荒れるため、漁は閑散期になります。この時期は俗に「小月」と呼ばれています。台風で漁に出られなかった洪氏は、麺売りをしていた老人に手ほどきを受けて、その時期を過ごしました。ここから、小月を過ごすという意味の度小月という名前がつき、天秤棒を担いで水仙宮まで売りに行ったため、担仔麺と呼ばれるようになりました。

旅々台北 [度小月担仔麺]より)

天秤棒を担いで販売したという逸話を読むと、四川省の「担々麺」と似ている印象です。

肉そぼろの具材も、担々麺と共通する点がありますが、「担仔麺」ではスープの味に辛さがないのと、エビの風味があるのが特徴です。

一方、日本の中華料理店でよく見られる「台湾ラーメン」とはまったくの別物です。台湾ラーメンは、台湾には存在しない、日本発祥の麺料理です。

ちなみに中華料理店では「台湾料理」を名乗る店がよくありますが、本当に店主が台湾出身なのかは、けっこう怪しい印象です。

台湾の郷土料理がメニューに載っていれば、台湾出身者が経営しているとわかりますが、そういう個性のある店って意外と少ないですね。

麒麟中華大食堂の「担仔麺」

「麒麟中華大食堂」は、赤羽駅北改札口から出て徒歩2分、ショッピングモール「ビビオ」の地下1階にあります。

店構えはこんな感じです。

麒麟中華大食堂の入口

お店の内部。黒をベースにした、古風な中華家具が良い感じで、落ち着きを感じます。ギラギラ感はありません。

麒麟中華大食堂の店内

担仔麺のメニューはこれ。「台北地元」と書いてありますが、本当の発祥の地は台南です。でも、台北にも担仔麺のお店はありますね。

麒麟中華大食堂の海老担仔麺のメニュー

お、料理がきました。あれ、チャーハンがない?

麒麟中華大食堂の担仔麺

チャーハンもあとからきました。

麒麟中華大食堂の担仔麺(チャーハン)

「担仔麺」をズームアップ。茶色い部分が、エビの殻を炒めたものです。

麒麟中華大食堂の担仔麺

このお店の「担仔麺」の特徴は、エビの殻と挽肉をよく煮詰めた具材が特徴です。エビのうまみが引き出されていて、食欲倍増です。

「赤羽担仔麺」(←私が勝手に命名)に感激すること間違い無しです。

麒麟中華大食堂の担仔麺の具

本場・台南市の担仔麺と比べると?

本場・台南市の名店である「度小月担仔麺」と、味の比較をしてみます。

まず、赤羽の「麒麟中華大食堂」の担仔麺は、スープの風味はあっさりしていますが、具材のエビの風味はかなり強烈です。

一方、台南の「度小月担仔麺」は、スープ自体のうまみが非常に強い印象ですが、スープ以外はあっさりした味の印象です。

チャーハンと一緒に食べる場合は、赤羽の担仔麺のほうがマッチしていると感じました。このあたりは好みが分かれそうですね。

お店について

この「麒麟中華大食堂」は、台北の高級ホテル「シャングリラホテル」の元調理長の方が開いたお店とのこと。(ぐるなびのお店の宣伝より)

私は以前に、夜のコースメニューもいただきました。値段はリーズナブル、ボリュームは多めで満足度も高いです。

とくに評価できる点としては、料理のたびにきちんと取り皿を出してくれるところ。この点は、やはり高級レストラン出身の料理長という印象です。

「エビチリと炒め物を同じ取り皿で食べるとか、マジありえない!」と感じる方は、こうしたお店を選びたいところですね。

また、この店は「担仔麺」もいいですが、餃子がおすすめです。赤羽のいいお店として、推薦できます。

紹介したお店

麒麟中華大食堂
東京都北区赤羽西1丁目6−1 ビビオ地下1階
サイトぐるなび

現在の店名は「麒麟菜館」になっています。

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