国や自治体などから補助金、助成金などで支援を得たい場合の検索サイトを紹介します。
説明のポイント
- 利用する検索は「J-Net21」と「ミラサポ」の2つ
- J-Net21のほうが施策の登録数が多い
- 検索方法によって違いがあるため、両方で検索した方がよい
助成制度などの施策を検索できるサイト
国や自治体から助成金などの支援を得たい場合に、活用できるサイトを紹介します。
(1)「J-Net21」助成制度・公募検索
中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営する、中小企業向けの情報提供サイト「J-Net21」。中小企業に役立つ情報が数多く提供されています。
J-Net21には、助成制度の検索システムが用意されており、検索の絞り込みは
- 地域
- 利用目的
- 支援制度
の3つで、使い方も難しくありません。施策の登録数は、5,350件です(2016年9月21日現在)。
サイト:J-Net21 助成制度・公募検索(中小機構)
2017年(平成29年)3月に、iPhone版の検索アプリも登場しました。
サイト:J-Net21「支援情報ヘッドライン」アプリ(中小機構)
(2)「ミラサポ」施策マップ
「ミラサポ」は、中小企業庁の委託により、民間企業が運営する中小企業向けの情報提供サイトです。
先ほど紹介した「J-Net21」と似たようなサイトですが、情報提供の方針や切り口が少し違っており、既にまとまっている情報を探すのに便利なサイトです。
ミラサポには、「施策マップ」という検索システムが用意されています。施策の探し方は、次の方法があります。
- 国・都道府県・市区町村などの機関から探す
- 目的・条件による絞り込み検索(支援内容・分野・業種・地域など)
- キーワード検索
検索方法が多様なため、慣れるのには少し時間がかかる印象です。施策の登録数は、2,257件です(2016年9月21日現在)。
サイト:施策マップ(ミラサポ)
どっちを使えばいいの?
検索サイトが2つあるなら、どちらを使えばいいのか? という疑問が浮かびます。
施策の登録数は、J-Net21のほうが多いです。このため、まず最初はJ-Net21から検索するのがよいでしょう。その上で、ミラサポの施策マップも補完的に検索して併用するのがよいと考えます。
両方のサイトで検索することをおすすめするのは、データベースのつくりに違いがあるからです。両者を比較してみると、片方のサイトでしか見つからない情報もあります。
具体的に使ってみる
J-Net21を利用して、具体的な検索例を紹介します。東京都で、労働環境の改善を図るための助成金で使えそうなものがないかを検索します。
まずは次のサイトにアクセスします。
サイト:J-Net21 助成制度・公募検索(中小機構)
▲地域、利用目的、支援制度を選択 → 検索ボタン
▲検索結果が表示されます。表示された226件から、自社に使えそうな施策を探しましょう。
▲ストレスチェック導入の助成金や、時間外労働の削減を目指す助成金など、多様な施策が見つかります。
地味な探し方もある
以上紹介した方法は、ネットによる検索です。これ以外の方法として、国の施策に限定されますが、中小企業庁の提供するガイドブックでも、施策を調べることができます。
ガイドブックはPDF形式で、中小企業庁のサイトからダウンロードできます。その利用方法については、以前の記事で紹介しました。
参考:中小企業向けの支援措置を『中小企業施策利用ガイドブック』で検索しよう(2016年7月29日)
まとめ
国や自治体などから支援を得たい場合に検索できるサイトを紹介しました。利用のポイントとしては、
- 利用する検索は「J-Net21」と「ミラサポ」の2つ
- J-Net21のほうが施策の登録数が多い
- 検索方法によって違いがあるため、両方で検索した方がよい
ということがいえるでしょう。
サイト:J-Net21 助成制度・公募検索(中小機構)
サイト:施策マップ(ミラサポ)